【レポート】全日本模型ホビーショー2023 ~KATO編~

こんにちは!前回に引き続き全国模型ホビーショーのレポートです。今回はKATO編です。他のレポートは下記からどうぞ。

※展示内容は試作品や発売前のものです。実際の製品の内容や価格、発売時期が変更となる場合があります。ご注意ください。

車両試作品

↑キハ85系ワイドビューひだ・南紀

個人的に待ち望んだキハ85-200とキハ84-200が新規製作されて登場です!セット内容も見直されているので、組みたい編成に合わせて購入できるのはいいですね。

↑キハ84-200(中間車)とキハ85-200(先頭車)

↑キハ85-200

↑キハ85-200

キハ85-200は0番台と比べると乗降扉がワイドになっています。また車端部のスペースはトイレではなく、車販準備室と車販カウンターになっています。その為、トイレタンクの装備はありません。「ひだ」ではグリーン車無しのモノクラス編成にキロハ84の代わりとして組まれていましたが、全列車グリーン車有りになった際に出番が極端に減ってしまいました。

↑キハ85-200

↑キハ85-200

見た目は今までの製品にあったキハ85-100(1100)ですが、こちらも乗降扉の位置が違います。また屋根上機器の形状が丸くなっているのが特徴です。この車両はトイレがあるため、トイレタンクが装着されています。

実車では1両単位で増結できるのを活かした特徴を生かして、各基本編成に増結されているパターンが多かった他、大阪ひだと併結する編成の岐阜方に組まれるなど見かける機会が多かった車両です。

↑283系オーシャンアロー

皆様お待ちかねのオーシャンアローです。そろそろ発売時期ですので、全車両が並んでいました。

↑283系オーシャンアローのC編成

↑クロ282

↑中間連結部

電連付きのKATOカプラー(フックなし)で連結可能です。どうしても連結間隔が広くなってしまうので、他社のカプラーに交換は可能でしょうか???

↑セット内容の説明パネル

283系オーシャンアローは実車の数が18両と少なく、今回発売される3セットを購入すれば全車両揃うという夢のような(?)構成となっています。

基本はクロが1両入った貫通6両のA編成なのですが、A+BまたはA+Cという9両の他、グリーン車の向きが逆になってしまうB+Cという変わった編成もあるのでどの編成で組むか悩みますね。

キハ85系の南紀も出るので、紀勢線が充実してきましたね。

↑E257系5000番台と5500番台

波動用となったE257系の5000番台と、予備車無しの状態で特急「草津・四万」で運用中の5500番台です。5000番台の9両は稀に踊り子の運用に入ったりするので、既存の踊り子編成と混結するのも楽しそうです。

個人的にはこの緑色の塗装の方が185系の踊り子カラーを踏襲していて好きなのですが、皆さんどうでしょうか?

↑E259系成田エクスプレス

↑E259系成田エクスプレス 前面扉(開)パーツ(黒)

成田エクスプレスの連結時に再現する前面扉が開いたパーツです。こちらの製品は旧塗装(前面扉にN’EXの文字と飛行機ロゴがあるタイプ)向けです。リニューアルカラーとは別になるのでご注意を。

↑E231系1000番台東海道線(更新車)

E231系の上野東京ライン・湘南新宿ラインで活躍するタイプはインバータなどの機器更新が行われ、グリーン車の台車からヨーダンパが取り外された(!)変更があるのでそれを再現されています。ちなみに付属編成の5両側は未更新車なのでご注意を。

↑211系0番台・2000番台

211系が装いも新たに登場です。こうやって見ると懐かしいフォルムとカラーでいかにもKATOだなぁと懐かしく感じるのは私だけでしょうか。過去に走っていた東海道線(東京口)の普通列車は久しぶりに製品化だと思います。211系もグリーンマックスさんからJR東海仕様は多く出ていたのですが、211系自体がかなりご無沙汰していた系列だと思います。次は113系の15両セットなどが出るのでしょうか?

↑ED76-0、EF81-300、コキ200、コンテナ各種

↑ED75-0後期型JR貨物更新車とEF81-300JR貨物更新車(銀)

↑コキ200(JRFマーク無し)コンテナ無積載 と UT13Cコンテナ(三菱ケミカル物流)

↑UT13Cコンテナ(三菱ケミカル物流)

↑U41A形コンテナ(ゼロ)

日産コンテナですが、所有会社が「株式会社ゼロ」に変更になったのを再現しているとのこと。(右下の表記に注目)

↑昇降台

突如として現れたミニアイテム、昇降台です。グリーンマックスさんからキットが発売されていましたが、塗装・組み立て済みでKATOから登場です。

↑昇降台の設置例

↑昇降台の設置例

昇降台は、主に車両基地や留置線で、運転士が車両に乗り降りするのに使用する台です。基本的には先頭車両が停止する位置に設置されていますが、先頭車同士で連結されていて、貫通扉で通り抜けできない部分にも設置されています。(例:E231系の10両と5両の間、207系の4両と3両の間など)

↑ガーター鉄橋(ライトグリーン各種)

↑単線デッキガーダー鉄橋と単線デッキガーダー曲線鉄橋 各種

↑単線トラス鉄橋

↑デッキガーター各種の使用例

↑デッキガーター各種の使用例

デッキガーダー各種にライトグリーンのバリエーションが登場です。KATOさんの説明では、是非いろんなデッキガーダーを組み合わせてよりリアルな鉄橋を再現してください。との事です。

曲線の鉄橋はKATOさんからしか出てないので、TOMIXの線路を扱っている私からするとちょっと羨ましいです・・・。

Just Plug

↑Just Plugシリーズのパッケージ

今回の目玉?として展示されていたのが、ジオラマに光を灯せるJust Plug(ジャストプラグ)シリーズです。こちらの製品は元々アメリカのWoodland Scenics(ウッドランドシーニックス)社の製品の様です。

いままでLEDを使ったライティング加工は半田付けが必要で、なかなか難しかった部分がありますが、こちらは半田付け不要で、配線を組み込むだけでできるシステムです。

↑KATOのビルにライトを組み込んだ例

例ではシーリングライト1灯を組み込んだ簡単な例です。1灯だけでも十分な明るさですね。まずは明かりを付けたい!というのであれば、

・24-601 ライト&ハブセット(シーリングライト2個付き)

・24-600 電源アダプター (または24-607バッテリーケースと9V電池)

の組み合わせでおよそ定価で7,000円以内に収まります。セットにシーリングライトが2個付くので、建物2つを照らすことができますね。電源アダプターは一般的なACアダプターですが、バッテリーケースだと市販の9V乾電池を使えるのでより導入コストを抑えらます。大型のレイアウトで100Vコンセントが届かない、電源が取れない場合は良さそうです。

↑Just PlugシリーズとKATO製ストラクチャー、線路を組み合わせた作例

今回一番驚いたのがこちらのジオラマ。Youtubeで有名な「Cityscape Studio シティスケープスタジオ」さんが製作されたとの事。

製作の動画が上がっていますので、是非ご覧ください。

↑目を疑うようなジオラマ

引き込まれるような都会の風景が再現されています。ビルの明かり、街路灯、信号機が光ってリアルさを感じます。東京の新橋や有楽町付近のイメージでしょうか。新幹線と東海道線が奥に走っています。

↑組み込み例

先ほどのジオラマとは別に組み込み例がありました。

複数のシーリングライトをビルの各階に組み込むことにより、消灯・点灯を再現することができます。これにより、階によって営業・閉店している様子が再現できます。また、色温度の違うシーリングライトを使用して、お店の雰囲気を色で再現することができます。

例:店舗やオフィス→白色、落ち着いたカフェ・レストランやホテル→電球色

↑組み込み例

写真なのでわかないですが、コントローラーには点滅タイプもあるので、チカチカと点滅させることも可能です。繁華街のネオンや切れかけの照明を再現するのにいいかも?

↑街路灯の点灯(左)とシーリングライト(右)の様子

少しわかりにくいですが、街灯とシーリングライトをそのまま配線した時の様子です。LED部分は半田付けがされいて、コントローラ部は専用のコネクタで接続するので配線が簡単です。途中で延長ケーブルも使えるので、ケーブルの長さが足りなくても対応できます。

またコントローラーは明るさの調整が可能です。あまり細かくはできないですが、「暗」「普通」「明るい」の3段階はおおまかに設定可能です。これをうまく使えば、ジオラマ内で時間の経過が再現できるかと思います。

また、街路灯は自作するのが難しいので、これだけ買ってもいいかなぁと思っています。

↑動画を作成しましたのでこちらもご覧ください。
スターターセットとベストセレクション

↑スタートセットとベストセレクションの車両たち

初心者やこれからのユーザーにうれしいスタートセットとベストセレクションです。KATOさんもTOMIXさんと同様に様々なセットを展開されています。ベストセレクションは比較的在庫されているようになっているので、お気に入りの車両が手軽に購入できるのはいいですね!

↑E261系サフィール踊り子

発売と同時に大人気だったサフィール踊り子が再登場です。独特な光沢塗装が再現されています。

↑E261系サフィール踊り子

今回はベストセレクションの4両がスロットレスモーターに変更となって再販されるので、前回品を逃し方は是非!

個人的にはキハ85の発表があった直後で試作品があったことろに驚きでした。また、Just Plugシリーズでは手軽に照明の組み込みができるなど、刺激を受けた展示でした。

次はマイクロエース編です。お楽しみに!

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